【読書メモ】センスは知識から始まる
今日は水野学さんの本について。
水野学氏といえば「くまモン(大好きです)」の生みの親であり、多くの企業や商品のブランディング、広告デザイン、自身もブランドを立ち上げていますね。
本書では、多くの人がなげる「どうしたらセンスを身につけられるのか」という問いに対し『センスとは知識の集積だ』と断言し、どうセンス(ここでは知識と捉えている)を養うか説明されてます。
以下、メモ書き
まず「普通を知ること」が必要である
普通こそ「センスのいい/悪い」を測ることができる唯一の道具
- 自分が認識している「普通」の基準と、あらゆる人にとっての「普通」をイコールに近づけられるようになればなるほど、最適化しやすくなる
- 普通という定規でいろいろな年齢を測れば、いろいろな年齢の消費者の欲しいものがつくれる。
日本企業に必要なのはクリエイティブディレクター
調査だけに頼るな
- 調査だけに頼ってると、自分が何がいいと思い、何が作りたいのか、自分の頭で考えなくなる。
- 「調査結果で決めた」となると、責任の所在があいまいになる。
ここではクリエイティブディレクターと書かれてますがデザイナーにも同じことが言えます。
全ての仕事において"知らない"は不利
センスとは知識の集積
- 「あいうえお」しか知らない人間と「あ」から「ん」まで五十音を知っている人間とではどちらがわかりやすい文章を書くか
知識というものは紙のようなものでセンスとは絵のようなもの
- 紙が大きいほどそこに描かれる絵は自由でおおらかなものになる可能性が高い
ひらめきを待たずに知識を養える
- 過去に存在したあらゆるものを知識として養うことが、新たに売れるものを生み出すに必要不可欠
- イノベーションは知識と知識の掛け合わせ
客観情報の集積がその人のセンスを決定する
- センスの最大の敵は思い込みであり、主観。
- 思い込みと主観による情報をいくら集めてもセンスはよくならない。
- センスに自信がない人は、自分がいかに情報を集めてないか客観情報が少ないか自覚すること。
「センス」で仕事を最適化する
効率よく知識を増やす3つのコツ
- 王道から解いていく
- 数多くある情報の中から自分の納得の王道を探す過程で「知識」の獲得も行え得る。
- ひとたび王道を見つければそれを基準に知識の幅をひろげやすくなる。
2. 今流行しているものを抑える
- 王道の真逆
- 流行しているものの多くは一過性のもの。王道と流行のものの両方を知っておくことで知識の幅を一気にひろげられる
3. 「共通性」や「一定のルール」がないか考えてみる
- 分析したり解釈することで自分なりの知識に精製するプロセス